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081 \石との狭間に住まう/

巨石を抜けると住まいであった。

そこは原始の生活を延長したような家だ。


2025年5月某日、スリランカのポロンタラワというココナッツ畑や水田に囲まれた地域にあるジェフリー・バワが1964年に設計した住宅の一つを訪れた。


敷地周辺の田園地帯にも巨石が散在してしていた。✕と象のマークはスリランカのある政党へ投票せよ、というメッセージの落書きが。
敷地周辺の田園地帯にも巨石が散在してしていた。✕と象のマークはスリランカのある政党へ投票せよ、というメッセージの落書きが。

ポロンタラワエステートという名のココナッツ農園を運営するスイス人オーナーのための家である。

入口も既存の石を避けながら入る動線となっており、巨石があっての配置になっている。

中にはいると2つの巨石をまたぐようにコンクリートの梁がかけられてそこから屋根が伸び、巨大なリビングスペースを形成している。

軒先を支える木製の柱と梁はロープで巻かれているだけのシンプルなジョイント。バワ設計のギャラリー・カフェでもそうだが、バワ建築で柱のデザインをいろいろと見て回ると違いがいろいろと見えて楽しい。


巨石と梁と屋根の関係。写真の左奥には寝室へと続く通路がある。
巨石と梁と屋根の関係。写真の左奥には寝室へと続く通路がある。

寝室はまさに巨石の隙間に寝転がるような場所で、修行僧の寝床のような佇まいである。枕の形も石の形状き合わせて作られている。

ベッドからの景色はガラスもなにもないオープンエアの格子と柱型の石の壁である。開口からは印象的な光が入り、イタリアの質素な修道院のような趣きも感じられる。

エントランスへ戻ると通ってきたアプローチは枯山水の日本庭園にも見えてきた。


まさに原始の生活のように自然を取り込んだ住宅であった。


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