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099 \大きな仕事がなかった2025年が、いちばん面白かった話/

更新日:7 日前

2025年も、もう終わる。

正直に言うと、今年は「走り切った!」という感じではない。

むしろ、止まっていたからこそ見えたものが多かった一年だった。

昨年生まれた娘を、自宅兼Laboで育てながら仕事をしていた。

オフィスというより、建築のアイデアと素材が散らばった秘密基地みたいな場所なので、勝手にLaboと呼んでいる。

去年から続くトランプ関税や施主側の事情で、ハワイの住宅プロジェクトはストップ。

年明けの時点で、いわゆる「デカい仕事」はなかった。

でも今思うと、それがめちゃくちゃ良かった。

時間があった。

子育てもできたし、頭の中に溜め込んでいたアイデアを「ちゃんと形にする」ことを考えられた。

忙しさを言い訳にしなくて済んだ一年だったと思う。


今年いちばんの転換点

Architecture Book Bridge Sri Lanka
Architecture Book Bridge Sri Lanka

そんな2025年のど真ん中で、

Architecture Book Bridge Sri Lanka』 が動き出した。

建築家の坂茂さん、古谷誠章さんにも協力してもらい、

建築書籍に触れる機会が極端に少ないスリランカの国立大学・モラトゥワ大学 建築学科の学生へ、世界中から建築書籍を届けるプロジェクトだ。

構想自体は去年からあった。

でも、やっと腹をくくって「出発」できたのが今年だった。


ネットより、人と会うほうが早い


このプロジェクトは完全ボランティア。

資金も書籍も、黙っていて集まるわけがない。

SNSで告知もするけど、やっぱり一番強いのは直接会って話すことだった。

ありがたいことに、今年は講義やツアーなどの仕事が5件ほど入り、

初めましての人たちに、自分の口でこのプロジェクトの話ができた。

そこから寄付につながったことも、何度もあった。

正直、ネットの世界はぼーっとぼんやりしている人が多い。実際僕もぼーっとしていることも多々あるから言えると思う。

検索もSNSも、課金と見た目がすべて、みたいなアルゴリズムで動いている。

ボランティアとか、地味で時間のかかることは、だいたい埋もれるのだ。

だからこそ、生身の人間と会うことの強さを、今年は何度も実感した。


そして2026年へ


今年出会った人たち、機会をくれた人たちには、感謝しかない。

その流れは、もう2026年につながっている。

年明けから講演やツアーの予定が入り、止まっていたハワイのプロジェクトも再スタートできそう。


点だったものが、線になり始めたのだ。

来年は、ちゃんと動く一年になりそうだ。

2025年は静かだった。でも、一番大事な一年だった。と来年言えるような年にしたい。


みなさんよいお年を


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