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080\土とアートと建築が響き合う場所/


先日訪れたクルックフィールズ。足を踏み入れた瞬間から、自然とアート、そして建築が織りなす特別な空気に心惹かれた。


今回は、その中でも特に印象的だった「地中図書館」について語りたい。

ファサードに沿って本棚の回廊が沿っていて、本の地層のようにもみえる。
ファサードに沿って本棚の回廊が沿っていて、本の地層のようにもみえる。

クルックフィールズの広大な敷地の中にひっそりと佇む地中図書館。その名の通り、地面の中に埋まっているような、ユニークな建築だ。外観は、周囲の自然に溶け込むように、控えめな印象を受ける。しかし、一歩中に入ると、外界とは隔絶された、静かで落ち着いた空間が広がる。

左官の施されたコンクリートの壁に囲まれた空間は、まるで洞窟のような趣がある。

自然光が上から優しく差し込み、時間とともにその表情を変える。書架に並べられた本は、アート、自然、食、暮らしなど、クルックフィールズのコンセプトを反映したものが多い。壁側にあるニッチの本棚から書籍を手に取ると、土や植物の香りがほのかに漂ってくるような気がする。

コンクリートなのでそんなはずはないが笑、本を収穫しているような感覚に陥るのだ。

地中という特性上、外界の音はほとんど聞こえず、ただ静寂が空間を包み込んでいる。窓から見えるのは、切り取られた空と緑だけだ。この特別な環境が、読書という行為をより深く、豊かなものにするのだろう。

建築的な視点で見ると、地中図書館は、自然との共生というテーマを体現していると感じる。大地に抱かれるような安心感、そして、そこから生まれる静謐な空気。それは、単なる読書空間を超えた、瞑想的な場所と言える。

クルックフィールズには、この地中図書館をはじめ、自然と調和した魅力的な建築やアートが点在している。それぞれの場所が、独自の物語を持ち、訪れる人の感性を刺激する。


日常の喧騒から離れ、土の匂いを感じ、静かに本と向き合う時間。クルックフィールズの地中図書館は、そんな特別な体験を与えてくれる場所だった。


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