小田原からほど近い江之浦にあるリトリートホテル凛門。そのラウンジスペースリニューアルのためにデザインしたテーブルの話。
同じタイミングでデザインした椅子はスリランカから、そしてテーブルは凛門の周辺で生産されている素材でつくりたいと考えていました。
検証していく中で、凛門の代表の瀬戸ひふ美さんより真鶴にある本小松石の石切り場を紹介していただいたのがきっかけで、石のテーブルをデザインすることに!
本小松石といえば“日本の銘石”として古くから人々に愛され続けてきた歴史のある石で、香川県で採掘される「西の横綱」と呼ばれる庵治(あじ)石と並び、本小松石は「東の横綱」と呼ばれ、江戸城の築城にも使われた貴重な石なのです。
採石場の山でサイズやカタチや風合いなど確かめながら一つ一つ見てまわり、時間をかけて選定しました。
石目がきめ細かく美しい本小松石は装飾や墓石などにも使用されていますが、最盛期には20か所ほどあった真鶴町の採石場は現在では半分以下になり、採掘量が減少していると聞き、デザインを通して石産業の活性化に貢献できないかと考えました。
極限まで細くした鉄骨のLアングルの上に石が浮いて突き刺さっているような意匠とし、地元の職人たちの匠の技を表現しています。
石と鉄。その2つの素材が出会ったときにどのようなカタチが良いか?テーブルから何を伝えたいか?それらを考えたときに僕の頭のなかから出てきたカタチだと思います。
そして、それを実現してくださった職人の方たちの精度の素晴らしさに脱帽してしまいました。
制作にあたっては資金調達をクラウドファンディングにて達成いたしました。応援してくださった皆さまに感謝です。ありがとうございます🙏
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アーキディレクター MAKO(田所真)
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