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江之浦リトリート凛門
ラウンジスペース本小松石テーブル
Rimon Lounge Stone Table
2022
神奈川県、江之浦
家具デザイン
本小松石、スチール
Kanagawa, Enoura
Furniture Design
Hon-Komatsu Stone, Steel
小田原からほど近い江之浦にあるリトリートホテル凛門。そのラウンジスペースリニューアルのためにデザインしたテーブルである。
同時にデザインした椅子はスリランカから、そしてテーブルは凛門の周辺で生産されている素材でつくりたいと考えていた。検証していく中で、凛門の代表の瀬戸ひふ美さんより真鶴にある本小松石の石切り場を紹介していただけた。本小松石といえば“日本の銘石”として古くから人々に愛され続けてきた歴史のある石である。香川県で採掘される「西の横綱」と呼ばれる庵治(あじ)石と並び、本小松石は「東の横綱」と呼ばれ、江戸城の築城にも使われた貴重な石だ。採石場の山でサイズやカタチや風合いなど確かめながら一つ一つ見てまわり、時間をかけて選定した。
石目がきめ細かく美しい本小松石は装飾や墓石などにも使用されているが、最盛期には20か所ほどあった真鶴町の採石場は現在では半分以下になり、採掘量が減少していると聞き、デザインを通して石産業の活性化に貢献できないかと思った。極限まで細くした鉄骨のLアングルの上に石が浮いて突き刺さっているような意匠とし地元の職人たちの匠の技を表現でるのではないかと考えた。
テーブルは凛門のテラスに向かってハの字に沿って2人が利用できるようにし、眼下に広がる相模湾や山並みを同時に眺められるようにしている。
凛門ラウンジチェアについてはこちらから
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