​小田原からほど近い江之浦にあるリトリートホテル凛門。そのラウンジスペースリニューアルのためにデザインした家具と空間デザインである。

凛門に到着しフロントを抜けてテラスの方へ進むと、眼下に広がる相模湾とみかん畑の傾斜地の地形に圧倒される。今回のラウンジスペースはちょうどその動線上にあり、宿泊客の気持ちが高揚するように椅子とテーブルがアイストップとなるようにデザインした。同時に、眺望を楽しめるよう円形の椅子とテーブルは凛門のテラスに向かってハの字に沿って2人が利用できるようにし、相模湾や地形を同時に眺められるようにしている。

また、既存スペースの改修にあたり、窓ガラスに沿って配置されていたロングカウンターを撤去する必要があった。脚部が床下の躯体に固定されていたため、床に開口を開けなければ撤去できないが、ホテルのオペレーションをなるべく止めないように短時間で工事を完了できるよう、その足も照明や石の彫刻の土台として活用することで床を開ける工事をせずにリニューアルをすることができた。

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​本プロジェクトは凛門の代表の瀬戸ひふ美さんが発起人となったクラウドファンディングにより資金を調達することとなり、多くの方の応援もあり目標に達成することができた。スリランカで制作したチークとラタンの椅子と凛門の周辺で生産される本小松石のテーブル。スリランカと日本、それぞれ素材も境遇も違うが家具となって凛門で交わることとなった。応援してくださった皆様にも感謝である。

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クラウドファンディングの様子や制作秘話はこちらから→https://readyfor.jp/projects/rimon/announcements/282114

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