​小田原からほど近い江之浦にあるリトリートホテル凛門。そのラウンジスペースリニューアルのためにデザインしたチェアである。

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スリランカは2022年春に経済破綻を起こし、産業が廃れて外貨を獲得できる魅力的な国では現状なく、底から這いあがっていくしかない状況である。そのような中、僕は本業のデザインでなにかスリランカのためにできないかと考えていたところ、凛門よりラウンジリニューアルについてお話をいただくことになった。

制作はスリランカにて行い、チークやラタンや手織りのコットン生地など現地の材料を活かしながらも特殊なディテールやフォルムを提案することで職人の意識向上にも寄与するようにと考えた。

また、同時にデザインした本小松石の二人掛けのテーブルにあわせて、椅子単体が美しいのではなく、並んで座ったときにひじ掛けが下がった方が隣り合うようになり、座った人同士の交流や動きが生まれるようにしている。凛門のオーナーの瀬戸ひふ美氏からは日本の帯や日本舞踊の女形がお酒を注ぐときの所作をイメージしているとお言葉をいただき、動きのある椅子のデザインができたのではないかと思う。

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​本小松石の凛門ラウンジテーブルはこちらから