昨日ブログで投稿したCHINAビルディング。思いのほか知り合いの友達や建築家から反響があった。
もう少し掘り下げて見たいとおもい。Googleストリートビューで建物周辺をみてまわれないかと思い実行してみた。
こちらはCHINAビルディング入口らしきとこにあった建物看板。
"HAMBANTOTA INTERNATIONAL PORT
BOUGAINVILLEA RESIDENCES"
とかかれている。
おそらく近くのハンバントタ港で働く人たちのレジデンス(集合住宅)なのだと察する。
しかしINTERNATIONALとかかれていながらCHINAビルディングはすこし違和感があると思わないか?
想像できる答えとしては、このハンバントタ港の歴史にある。
2010年に開港したハンバントタ港は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で建設されたのだ。巨額の融資が返済できなくなったスリランカは、2017年に一部債務の免除と引き換えに中国側に運営権を99年間譲渡。
国際ニュースをよくご覧になる方のなかには聞いたことがあるニュースかもしれないが、一帯一路に絡む「債務のわな」の典型例として知られる。
おそらくこのCHINAビルディングは譲渡されたあとに中国側が建設した職員用集合住宅なのだろう。
しかし、敷地の目の前をはしる道路から建物をみようとしても木々が邪魔おして建物自体をうかがい知ることはできない。
上空からみたときにはじめて知ることができるのだからなんとも秀逸なトリックというわけだ。その上で集合住宅としての機能は確保されているように見え、CやAの字体の建物には中庭らしきものまであり居心地は良さそうだ。
この建物を好きかどうかは別として僕は建築にできることは限られていると思っていて、その中でもこのCHINAビルディングは建築表現としてはある意味建築のできることをちゃんと表現できていると思っている。
建築のパワーをなめてはいけないのだ。
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アーキディレクター MAKO(田所真)
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