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014\再訪/

執筆者の写真: MAKOTO TADOKOROMAKOTO TADOKORO

かつて自分が担当した建築作品をふたたび訪れることは


巣立った息子と再開するような気持ちの高まりを感じる

 

2023/02/04 立春


2010年に大学院時代のとき、フランスのパリ郊外の田舎町、セーヌポールでプロジェクトがあった。そこで2ヶ月ほどお世話になった方を静岡県、富士宮にある富士山世界遺産センターにご案内する機会があった。

かれこれ13年以上の付き合いだが、年一回くらいで定期的に再開して、旅をしたりする仲である。

 

静岡県富士山世界遺産センターは坂茂建築設計時代に担当としてたずさわった建築で、2017年12月に竣工させた。

 

千葉の土をかぶった黒塗りのスカイラインを走らせながら一年の振り返りや今年の動きをお互い語りあう。長距離ドライブもまったく苦ではなくなり道中に花が咲く。

 

前回おとづれたのは2年ぶりだろうか、外壁等経年劣化が見られるところもあれば、展示が更新されているところもあり、息子が成長している姿をみることができた。

 

そして、嬉しかったのは多くの人が訪れ、中には車椅子のお爺さんと一緒に訪れていた家族もいた。

 

センターの目的の一つに、健常者だけでなく、どのような人も富士山についてふれられるようにするというのがあり、展示空間はスロープで富士山を擬似登山体験できる場所もある。もちろん車椅子でもそのまま登れるのだ。


そして屋上のペントハウスにいくと。。。


 

壮大な霊峰富士が現れる

 

やはり自然がつくりあげたものにはかなわないなぁー、とがく然とするがその美しさにうっとりしてしまうのだ。

 


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