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012 \童子/

2023/01/29


結婚式で妻の両親に渡した目録を果たしにランチへ。

目録には「お食事ご招待」という内容なのでどこに案内してもよい。しかしながら千葉に住み始めて3ヶ月にも満たない僕には何処にご案内すればよいか分からず、妻の提案にのってみた。


ランチといっても駅前のホテルのビストロや料亭というわけではなく、山奥へとにかく車で走らされて1時間半。周りにはバブル期に開発されたゴルフリゾートが点在し、日本昔ばなしのお婆さんがリアルに出てくる農村の異様なエリアへ。


そこからさらにオフロードの山奥の一本道を走らされ、もちろん対向車が来たときには崖からそのまま落ちそうになり、いつの時代かわからない手彫りのトンネルを抜けてタイムスリップした感覚に陥ってしまう。


 




名前からして日本昔ばなし的な名前だ。

 

女将が囲炉裏の個室まで案内をしてくれ、コースが始まる。

驚いたのは女将が籠に載せて持ってきた食材だった。


近郊で取れた

・巨大鮑

・車海老

・帆立

・鰤カマ

に加えて

・上総牛のフィレ肉

と至れり尽くせり。


炭火であたたまり、煙る様子に皆テンションがあがり食事中の会話も弾む。

 

会計に向かい驚く。1人一万円を出しても2000円のお釣りが来る値段設定だ。

他にも鶏つくね、お野菜、焼きおにぎり、お味噌、お新香もついているのに、ここの女将は自分の人件費もさるところながら食材の仕入れ値の計算も間違えているのではないか?と心配になり声をかけそうになった。。。


帰りの道中、あのお店は何だったんだと考えながら妻が運転する脇で寝てしまった。

起きると服に染み付いた炉端焼きの匂いがまだあり、あれは夢じゃなかったのだと改めて確認させられる。

 

晩は都内、西荻窪の創作中華と自然派ワインのお店で建築のプロデュースをされている吉安社長と建築談義。やはり都内にいくと刺激が沢山ありこれもこれで心地よい。面白いプロジェクトが一緒にできると嬉しい。


山里から西荻窪へ、千葉の隠居生活から都心に通うのもわるくないなぁ。



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